欠席が始まる前にも、朝の準備が遅くなる、日曜の夜に体調を崩す、
学校の話を避けるなどの変化が表れることがあります。
ただし、一つの行動だけで不登校と判定することはできません。
原因探しより、いつ・どこで・何が変わったかを一週間記録します。
本人を問い詰めず、家庭で見えた事実と学校で見えた事実を合わせて確認します。
初期の変化を四つの領域に分ける
| 領域 | 家庭で見える変化 | 学校へ確認すること |
|---|---|---|
| 朝・登校 | 起きられない、着替えで止まる、玄関で動けない | 遅刻や保健室利用、登校後の様子 |
| 身体 | 腹痛、頭痛、吐き気、食欲低下 | 学校内での体調変化や保健室利用 |
| 感情 | 日曜夜の不安、怒り、涙、無言 | 授業・友人・教師との場面 |
| 生活 | 睡眠の変化、宿題停止、入浴や外出の減少 | 提出物、授業参加、昼休みの様子 |
一週間の記録は「評価」ではなく事実だけを書く
- 起床・就寝時刻
- 症状が始まった時刻
- 登校できたかではなく、どこまで準備できたか
- 特定の曜日・授業・行事との重なり
- 休んだ後の体調や表情
- 本人が自分から話した言葉
- 家庭が行った声かけと、その後の変化
「怠けた」「甘えた」「元気だった」などの評価語ではなく、
「午前7時30分に腹痛を訴えた」「体育があると話した」など、
後から学校と共有できる形にします。
本人への質問は一度に一つにする
避けたい聞き方:「どうして行けないの? 何が嫌なの?」
代わりの聞き方:「朝・教室・休み時間の中で、一番つらいのはどれ?」
話せない時:「今日は答えなくてもいい。紙に丸を付けるだけでもいいよ」
学校へは欠席が長引く前から相談してよい
まだ毎日登校できていても、遅刻や体調不良が増えている段階で相談できます。
担任だけでなく、養護教諭、学年主任、教育相談担当など、
情報を確認できる人を分けてもらいます。
「欠席は多くありませんが、朝の腹痛と登校前の涙が続いています。
家庭の記録と学校での様子を合わせて確認したいです」
「原因を決めつけず、一週間試せる負担軽減策と、
次回の確認日を相談できますか」
友人関係、学習、感覚的な負担、体調、教師との関係などが
複数重なっている場合があります。
「ゲームのせい」「朝が弱いだけ」と一つに絞らず、
本人の状態と環境を分けて見ます。
早めに安全確認が必要な状態
強い体調不良が続く、自分を傷つけたいと話す、
暴力やいじめの訴えがある、食事や睡眠が大きく崩れているなどの場合は、
学校への相談と並行して、医療機関や地域の相談窓口へつないでください。
登校できたか以外の変化も記録する
本人が困り事を一つ言えた、学校と担当者を決められた、
朝の症状が少し軽くなったことも支援を調整する材料です。
登校だけを唯一の評価にすると、小さな変化を見落とします。
