小学生が「先生が怖いから学校へ行きたくない」と話した時は、
先生が良い人か悪い人かを家庭だけで判定するより先に、
子どもが何を見て、何を言われ、どの場面で怖くなったのかを整理します。
子どもの話を否定せず、同時に結論も急ぎません。
発言、行動、日時、場所、周囲にいた人を記録し、
担任本人だけでなく学年主任や管理職を含む相談経路を確保します。
「先生が怖い」を五つの場面に分ける
| 場面 | 子どもへの聞き方 | 学校へ確認すること |
|---|---|---|
| 大きな声・叱責 | いつ、誰に、どんな言葉だった? | 指導の目的と実際の言葉 |
| 失敗や発表 | 間違えた時に何が起きるのが怖い? | 授業中の支援方法 |
| 身体への接触 | 体を触られたり動かされたりした? | 事実確認と安全確保 |
| 周囲との比較 | みんなの前で何と言われた? | 公開の場での指導方法 |
| 過去の出来事 | 最初に怖くなった日は覚えている? | 当時の記録や同席者 |
子どもの話を聞く時に避けたい聞き方
避けたい聞き方
- 「先生がそんなことをするはずがない」
- 「あなたが悪いことをしたんじゃない?」
- 「全部詳しく話して」
- 「明日、先生に直接言うからね」
代わりの聞き方
- 「怖かったことは分かったよ」
- 「一番困った場面だけ教えて」
- 「話せない部分は紙でもいいよ」
- 「誰に相談するか一緒に決めよう」
学校への相談は担任一人に限定しない
担任との関係そのものが相談内容の場合、
担任だけに連絡すると子どもがさらに不安になることがあります。
学年主任、教頭・副校長、校長、養護教諭、スクールカウンセラーなど、
別の窓口を指定して相談します。
「本人が先生を怖いと訴え、登校への不安が出ています。
誰が悪いかを決める前に、日時と場面を共有して安全に相談したいです」
「担任の先生へ直接伝える前に、学年主任または管理職の方と
対応の順番を相談できますか」
面談で確認する項目
- 学校側が把握している出来事
- 同席していた教職員や児童の有無
- 翌日から接触方法をどう変えるか
- 困った時に子どもが行ける場所
- 相談内容を誰まで共有するか
- 次回確認日と記録担当者
暴力、身体への不適切な接触、強い脅し、継続的な侮辱、
子どもが自分を傷つけたいと話すなどの状況では、
本人だけで先生へ確認させません。
記録を残し、学校管理職、教育委員会、相談窓口などへつないでください。
一度の面談で「解決」としない
謝罪や説明があっても、子どもが安心して過ごせるかは別の確認が必要です。
翌日、一週間後など確認日を決め、声かけ、座席、避難場所、
連絡担当者が機能しているかを見直します。
このテーマの全体案内: 小学生の登校しぶりガイド|玄関・校門・教室のどこで止まるかを見る
怖がっている先生本人へ最初から説明させない
安心して話せる別の相手を決める
養護教諭、学年主任、管理職、スクールカウンセラーなど、本人が会える人を先に探します。
- 養護教諭
- 学年主任
- 教頭・校長
- スクールカウンセラー
- 教育委員会の相談窓口
家庭で先生の善悪を決めつけない
いつ、どこで、何を言われ、どう感じたかを分けて記録します。
次の登校で接触を避ける安全策を作る
事実確認の前でも一時的な分離を相談する
| 困る場面 | 相談する対応 |
|---|---|
| 朝に会う | 別の先生が迎える |
| 担任の授業 | 別室や短時間参加 |
| 一対一の指導 | 第三者の同席 |
| 連絡帳 | 管理職経由へ変更 |
| 教室へ戻れない | 保健室・相談室 |
安全策は仮対応として始める
まず一週間など期間を決め、本人の状態と学校の確認状況を見て更新します。
「本人は担任の先生と会うことに強い恐怖があります。次回は別の先生の迎えと別室から始めたいです」
学校への相談記録を残す
日時・担当者・回答・期限を書く
- 子どもが話した内容
- 学校へ連絡した日時
- 対応した教職員
- 学校からの回答
- 決まった安全策
- 次の確認日
口頭で進まない場合は文章で確認する
電話や面談の後、決まった内容をメールなどで確認します。
校内で進まない場合は学校外へ相談する
教育委員会や教育相談窓口へつなぐ
校内で安全策が作られない場合は、自治体の教育相談窓口へ相談します。
心身の状態が悪化している場合は医療・福祉へつなぐ
眠れない、食べられない、強い恐怖や自傷に関する発言がある場合は、学校だけで抱え込みません。